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Dr.henkenのフォト・ギャラリー

このページは、スタジオOWADA/河南車輌製造の所蔵するフォト・コレクションの中から、ちょっと面白い、ちょっと怪しい写真の幾つかを、こっそりみなさんにお見せしちゃいます。

サムネイルをクリックすると、大きい画像を見ることが出来ます。

Sect.1 Sect.2 Sect.3 Sect.4 Sect.5


Sect.6 スペシャル JR西日本 2連ダブパン車

このSect.6では、かねてより予告していましたJR西日本所属の2連ダブパン編成を特集します。
その特徴のある「パンタ顔」(パンダ顔じゃないよ!そう言うのもいるけど。)はもとより、霜取りパンタ故の複雑怪奇(?)な屋上配管もお楽しみ(?)下さい。

1,105系500番代(新和歌山車両センター 「和ワカ」)

 JR西日本の2連ダブパンの祖。当時中間車に霜取りパンタを積んだ車輌は、岡山区や福知山区にいたが、先頭車ダブパンは105が初めて。
 改造対象となったのは、WAU-202床置きクーラー車で、前のパンタからの配管と後ろのパンタからの配管を、一旦妻のボックスの中に集め、そのボックスから旧の配管を利用して床下に下ろすという複雑怪奇な事を行っている。
 そのため、車端部屋上では6本の配管が、はいまわる結果に・・・。
 切り妻パンダ顔のパンタ顔は、私鉄車輌ぽくってなかなか良い感じ。

霜取りパンタを上げた105系。周りの雪が、らしさを盛り上げている?   前面拡大。105系は、避雷器がパンタの前、ヒューズボックスがパンタの後ろと言う配置となっている。  

屋上配管全景。前のパンタからの配管が、車端部まで延びているのが、クモハダブパンの特徴。

  6本の配管がはいまわる、車端部。その複雑さに身震いする人も多いのでは?

2,113系800番代(現5800番代)(福知山運転所電車グループ 「福フチ」)

 次に登場したのが、福知山区の113系2連。やはり、床置きクーラー車が対象となった。
 ただ、3編成いた床置きクーラー車のうち、改造されたのは803番編成、1本のみ。
 配管の引きまわしは基本的には105と同じであるが、妻の配電盤ボックス(?)の関係上、配管が105とは逆になっているのと、補助回路配管がない分105より配管がシンプルである。
 今回はあいにく、めぐり合わせが悪く、肝心の屋上配管の写真が撮れなかった。他の形式にあるような、詳細な写真が撮れたら、追加でUPする予定である。(いつになるかは分かりませんが。)
 なお、今回「ゆめじ」さまより、800番代時代の屋上配管画像の提供を受けることができましたので、提供画像を掲載させていただくことにします。
 ゆめじさまのご厚意に厚くお礼申し上げます。(なお、拡大画像につきましては、「ゆめじ」さまのサイトへの直リンクとなっております。)

113系5800代、ダブパン車。113-5300代と共に、舞鶴線、山陰線京都口で運用中。   113-5800代、先頭部屋上。配管は基本的には、後の3800代車と同じである。   113-800代増設パンタ側配管。スペースの関係上、避雷器はグロベンの後ろに設置されている。
113-800代車端部配管。105系同様、一旦妻のボックスに配管を集めて、そこから再度床下へ下ろしている。途中、エアー管やカギ外し線をジャンプしている処理が面白い。   113-800屋上配管全景。105系に比べて配管が母線のみの1本となっている。    

3,113系300番代(現5300番代)(福知山運転所電車グループ 「福フチ」)

 113系300番代は山陰線京都口(福知山−京都間)電化時に登場した2連。先頭車化するに当たり、廃車車輌の前面を活用した結果、ユニットサッシ窓に初期車顔という、妙な取り合わせの車体となった。
 しかも、ワンマン対応として、前位扉を戸袋一つ分運転台側に移設したため、扉の後ろに戸袋窓が二つ並ぶと言う、下手物まがいの側面をしている。
 6本改造されたうち、2本が霜取りパンタ付きで登場した。
 種車の関係上、AU-75積みで、屋上スペースの関係から、配管がクーラーランボードの下を潜って(埋まって)いる。
 登場時、先の113-800代と共に「機関車の前面みたいで、かっこいい。」と、話題となった?
 検査入場時に体質改善工事を併設して行っており、ダブパンの5304番編成が最初の体質改善車として登場している。

113系5300代ダブパン車。やっぱ、パノラミック窓+前パンタって、かっこいい?   113-5300代の先頭部拡大。同車の屋上機器は、避雷器、ヒューズボックス共にパンタの後ろに設置されている。   113-5300代、先頭部屋上。この形式以降、増設パンタ側のカギ外し装置が省略されている。
113-5300代、後部配管。前パンからの配管は、パンタ脇ランボードに設けられたカバーの下を、通っている。   113-5300代最初の体質改善車。よく考えてみると、リニューアル顔のダブパン車はこの形式のみの存在。    

4,113系800番代(現3800番代)(福知山運転所電車グループ 「福フチ」)

 一昨年秋、その特異な顔で我々を「あっ!」と言わせた113系3800代。この編成のダブパン化は、1編成を除き、3連時代に行われている。
 しかも、福知山区の113系3連は諸般の事情から、M'c+M+Tcであったため、パンタ付き車はけったいな顔の車輌ではなく、113顔の方である。
 今回は、AU-75積み車が対象となったが、配管の仕方が先の300代と異なっており、どちらかというと、800代床置きクーラー車に合わせた配管となっている。(理由は不明)

113系3800代、ダブパン車。体質改善車に合わせたと言うのもあるのかも知れないが、塗りはハッキリ言って、旧福知山色の方が良かった。   クモハ113-3800の前面。その派手な防護板と相まって、強烈なインパクト。下手物と言うより、ここまで来ると、悪趣味?   クモハ112-3800の車端部。前パンからの配管は後ろのパンタのエアー管やカギ外し線を飛び越えて、奥側の妻から床下へ。
クモハ112-3800の先頭部屋上。やはり、パンタ鉤外し装置が省略されている。この3800代の避雷器は、グロベンの後ろに設置されている。   クモハ112-3800代、屋上配管。先の5300代に比べ、この3800代の配管は母線のみである。    

5,115系6000番代(福知山運転所電車グループ 「福フチ」)

 115系6000代は、舞鶴線電化用として登場した2連であるが、実際は先の113系5300代と共通で運用されている。
 5本中2本がダブパン車で、全編成体質改善工事施工済みである。
 113系300代と違い、改造経費をうかす為か、寒冷地仕様車が必要なためか、今回はクモハの存在する115系からの改造となっている。
 この車輌の特徴は、なんと言っても先頭車化改造された、クモハ114の切り妻顔にある。
 切り妻貫通3枚窓、頭パンタでおでこヒューズボックスという、何ともクモヤ然とした前面にはなにがしかそそられるものが・・・。(爆)
 なお、車番はこの車輌の改造から、改番せずに旧番号のまま形式のみ変更されて、付番されている。

115系6000代、ダブパン車。前と後ろで顔が違うのは、元々クモハがいた、115系ならでは?   クモハ114-6000の前面拡大。切り妻ながら方向幕、ヘッド、テールライト、運転台窓等、極力配置を在来車と合わせているのが分かる。   クモハ114-6000、先頭部屋上。避雷器は後ろに移設されているのに、ヒューズボックスはなぜ元の位置を利用しているのか?謎だ。
クモハ114-6000、後部配管。配管の詳細は右の画像を参照。   クモハ114-6000、後部配管詳細。先の113-5300代と違い、パンタ脇ランボードの配管カバーがない。後ろのヒューズボックス配管同様、前パンからの配管も、補助回路配管がクロスしている点が面白い。    

 6,115系1000番代(岡山電車区 「岡オカ

 伯備線ワンマン化用に岡山区に昨年登場した、115系2連。特徴は、やはり先頭車化されたクモハ114の、フラットでノペーっとした前面にある。
 同じ切り妻でも先の福知山区のクモハ114が近郊顔だとすると、こちらは通勤顔と言うことが出来るのではないだろうか。
 もう一つの特徴は、冬季、伯備線の霜取りパンタ車の運用を考慮して、8本中7本までがダブパン車である。
 やはり、全車体質改善工事施工済み。屋上配管は先の115系6000代に準じている。

115系1000代、ダブパン車。先の6000代車もそうであるが、115系顔した方も、元々先頭車改造を受けた、1500代である。

  103を模したと思われる割には、全然似てない、クモハ114-1000代。岡山区のダブパン車は夏も(もしかして、年中?)2パン上げて、運用されている。   クモハ114-1000、先頭部配管。
クモハ114-1000、屋上配管。本文にある通り、同車の配管は、先の6000代のそれに準じている。   クモハ114-1000、後部配管。やはり、6000代のそれと同等。    

7,おまけ 103系3500番代(網干総合車両所 「神ホシ」)

 おまけは播但線用103系3500代。正式なダブパン車ではないが、この形式にも将来を考慮して、ダブパン準備工事車が2編成存在する。
 画像を見てもらえば分かるとおり、先頭部にパンタ碍子台、ランボード、エアー管の引き込み口等、車端部に増設配管用の取付座が準備工事として設けられている。
 現時点で、パンタ増設の兆しが全くないところから、将来電化区間が和田山まで延びた際に、寺前以北で使用するものと思われるが、さてそれはいつのことになるのやら・・・。
 因みに霜取りパンタの他に、扉半自動押しボタンと自動電気連結器の準備工事が、全編成になされている。
 それにしても、上の115系の前面がパッとしないだけに、103のパンタ顔と言うのも見てみたいものである。

103系3500代、霜取りパンタ準備工事車。9編成中、2編成用意されている。  

103-3500代、先頭部屋上。本文の通り、各種台座等が設置されている。

  103-3500代、2パン準備工事車車端部。ランボード脇及び妻面縦樋横に、配管用の台座が見える。

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